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[編集長コラム]IoTは超ビッグワード

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先週、インターネット協会主催の特別シンポジウム「IoTサミット inジャパン」が東京のミッドタウンで行われました。IoT(アイオーティー:Internet of Things)についてはこのコラムでも何度か触れていますが、今回の講演を聴いて、やはりとても大きな概念で、ビジネス的にも超ビッグワードだと思いました。

今回のイベントは、「TRONシンポジウム2015」と共同と行われたことも興味深いものでした。TRONはご存じの方も多いと思いますが、東大の坂村健先生が1980年代から提唱されてきた「リアルタイム性に優れたオープンアーキテクチャーのコンピュータシステムの技術体系」です。コンピュータをあらゆるモノに埋め込み、それらをネットワークで結び、互いに協調動作させて人間生活を支援するという概念で、ユビキタスという言葉でも表されています。たとえば、道路にセンサーを埋め込んで交通制御をしようという計画も当時からありました。つまり、いまのIoTと同様のコンセプトを、インターネットがない30年以上前から提唱されていたわけです。それが今回、インターネット協会と一緒にシンポジウムを開かれたことは、何か新しい出会いと時代の動きを感じました。

 

IoTは、一言では「モノのインターネット」と言われていますが、もう少し拡張して詳しく言うと「すべてのモノにセンサーが付いて、その情報がインターネットで交信されて、クラウド上のデータベースにリアルタイムで蓄積される。蓄積されたビッグデータを人工知能で解析・考察し、最適と思われる結果を、それぞれのデバイスや人間に返してくれる社会システム」ということになるでしょうか。この説明の中に、いま注目されているビッグワードのほとんどが顔を出すことからも、IoTが超ビッグワードであることが伺えます。

想像できる身近な例としては、「モノにスマホをかざすとその内容や背景などを語ってくれる」などがあるでしょう。家が自ら、ドアロック、照明、室温などを管理するスマートハウスも期待できるでしょう。また産業分野では、工場の生産ラインで、機械が自分で生産効率を最大化するように自動制御することなども考えられます。

 

シンポジウムでは、すでにインターネットに接続されている数で、モノが人を抜いていることが報告されました。そして、そのビジネスインパクトは2020年で230兆円、2023年には490兆円になるとの予想も発表されていました。チャンスが大きい領域は、「スマートホーム、スマートシティ、交通、輸送、ヘルスケア、オフィス、製造業、流通・小売りなどとのことです。

安部政権が2020年までにGDPを600兆円にするという目標を掲げましたが、IoTにコミットすれば現実味が出てくることでしょう。

 

インプレスR&D発行人/OnDeck編集長 井芹昌信


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